人気の出張管理システム(BTM)8社を比較解説【2023年版】

JTBやHIS、日本旅行など出張手配サービスを提供している会社は多く、どれを選べば良いのか分からないという人もいるでしょう。出張手配サービス選びでは管理システムがあるという点が決め手となります。そこで、出張管理システム(BTM)について説明しましょう。
さらに、人気の数社を比較し、使い勝手の良い出張手配サービスを探ります。
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目次
出張管理システム(BTM)とは
出張管理システムとは、出張時のホテルなどの宿泊手配や、新幹線や航空機などのチケット手配、出張申請・承認など様々な業務を一元管理し、出張費の最適化や関連業務を効率化するシステムです。近年では出張手配の新たなサービスとして出張管理システム(BTM)を導入する企業が増加しており、注目を集めています。
出張管理システム(BTM)の必要性は?
出張手配に管理システムが求められる理由には、出張者自身による出張手配には時間がかかりすぎることが挙げられるでしょう。また、従来の出張者が旅費や宿泊費を立て替えるスタイルでの出張手配では従業員の金銭的な負担が重くなります。さらに、会社側も申請内容のチェックや出張費の経費精算業務に時間がかかり、業務効率化が図れない点が問題です。
出張中の社員の管理は難しく、不正が起こることもめずらしくないでしょう。出張規定の認識不足などで社員が無駄に出張費を使いすぎる傾向もみられ、会社の経営を圧迫する可能性もあるのです。
このような理由から、管理システムを利用し従業員と会社の両方において、業務の効率化と危機管理への問題意識を高める必要があります。有事の際にも、出張管理システムが導入されていると安心感が得られるでしょう。
出張管理システム(BTM)を導入するメリット
出張管理システムを導入すると、どのような点でメリットが得られるのでしょうか。ここではそのメリットを紹介します。
出張手配を効率化
宿泊出張の手配を行う場合、宿泊予約サイトや飛行機やJRなど交通機関のサイトでそれぞれチェックする時間がかかります。複数のサイトを行き来して予約手続きや比較を行うのは非常に手間のかかる作業です。出張管理システムでは、ホテルや新幹線をまとめて予約することで出張手配にかかる時間が大幅に削減できるのが特徴です。また各社のプランを比較しながら手配が進められますので、経費削減にもつながるのがメリットでしょう。
出張管理システムがあると、出張予約がデータ化されるのが魅力です。これまでの利用データや実績データを出張申請書や精算書の作成時に反映させられるようになることから、出張者の入力ミスも防げるでしょう。ペーパーレス化も可能になり経費の削減にもつながります。これまで時間がかかっていた出張手配や周辺業務が、出張管理システムによってより簡単・便利になるのです。
一括精算で立替負担と経費精算業務を削減
出張管理システムを導入すると、法人での一括精算サービスが利用できるようになります。出張者による立て替え払いがなくなり、出張費の精算業務や、申請書のチェック業務などの削減が可能です。出張者・管理者・経理担当者など多方面において業務の効率化が図れるようになりますので、スムーズに仕事ができるでしょう。
社員の出張を管理
出張管理システムを導入すると、手配状況が見える化されるのもメリットです。出張者の出張の状況を可視化することで、カラ出張や水増し請求といった不正も防止できます。また、従業員に管理されているという認識を高めることで、意識改革が可能になり、内部統制の実現にもつながるのです。
出張管理システムで人気の会社
出張管理システムの導入が可能な出張手配サービスはいくつもあります。そこで、人気の会社を紹介していきましょう。
J’sNAVI NEO(ジェイズナビネオ)

旅行会社大手として知られるJTBによる出張管理システム付の経費精算システムがJ’sNAVI NEOです。J’sNAVI NEOでは、新幹線や航空機・ホテルなどのオンラインチケットが手配できるのが特徴で、国内外の出張手配を可能にします。
法人向けの割引運賃なども用意されていることから、経費削減にも期待できるでしょう。
また、クラウド型のシステムと企業内システムの2つのスタイルが用意されていますので、企業にぴったりの方法が選べます。
JTBのチケット手配サービスとも連携しており、充実したチケット手配と経費精算が1つのシステムで行えるのも魅力です。
法人での一括払いも選択できますので、出張者の立替払いと後日精算の手間の削減を実現するサービスとして人気があります。
さらに、領収書をスマートフォンで撮影し画像をアップロードするだけで精算書に紐づけられる機能も搭載。
仕訳も簡単で仕訳データを会計システムに連携でき、企業の業務効率を大幅にアップさせると評判の管理システムです。
HIS Biz(エイチアイエス ビズ)

JTBと並ぶ大手の旅行会社として知られるHISには、法人向けの出張手配管理システムとなるHIS Bizがあります。
海外旅行を得意としているHISらしく、海外航空券が格安で購入でき、システムの利用で旅程や旅費の管理も可能です。
海外拠点が多く、販売網が豊富なHISならではの危機管理やリスクマネジメントが得られると評判で、安心して利用できる管理システムとして高く評価されています。
電子承認機能はオプションですが、この機能を使うことで、管理運用がより効果的になるでしょう。法人の一括払いも選べますので、企業の出張に関する業務が効率化します。
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HISの出張手配サービスは海外旅行に強い!メリット・デメリットは?
Racco(ラッコ)

これまでの出張予約データを一元化できる管理システムを導入しているのがRaccoです。
誰が、いつ、どのような出張をしたのかといったデータが管理画面に集約されていますので、出張者の予約が一目で分かります。
利用した出張手配は月ごとにまとめて一括請求されるのもメリットで、立替え払いや後日精算などの手間の削減につながるのが魅力です。
無料で利用できるのも特徴で、経費削減にも大きくつながるでしょう。
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楽天トラベルの出張手配サービス「Racco」を解説
Concur Travel(コンカートラベル

海外出張で事故やテロに遭遇したときの危機管理や対応を強化したい企業におすすめの管理システムが、SAP ConcurのConcur Travelです。
また、コストを抑えた出張手配もできることから、出張経費の削減にも大きく貢献するでしょう。
そのほか、Concur Travelでは面倒な出張申請に対する承認業務の見える化が可能です。
モバイルアプリも対応しており、飛行機やホテルなどの出張手配を効率化にも期待できるでしょう。
経費精算システムのConcur Expenseと合わせて導入すると、経費入力はEレシートでの自動化が可能で、経費精算業務が大幅にカットできます。
じゃらんコーポレートサービス

出張管理ができる出張手配のなかで、導入企業が15,000社以上と人気の管理システムがじゃらんコーポレートサービスのじゃらんnetです。
登録されている宿泊施設の数は国内最大級であり、企業にぴったりの宿泊先が選べる出張手配管理システムとして人気があります。
管理システムの利用は有料ですが、出張手配の一元管理が可能ですので、業務効率が大幅にアップするでしょう。
支払いのスタイルは従業員による立替えか会社の一活払いかが選べ、フレキシブルな出張手配ができるのが魅力です。
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じゃらんコーポレートサービスとは?特徴やメリット・注意点を解説
出張なび

24時間いつでも出張手配が出来る日本旅行の出張なび。
JR商品が豊富なことが特徴です。
契約に下限額はありますが、東海道・山陽新幹線の予約ができる法人版「エクスプレス予約」や、山陽・九州新幹線、北陸新幹線とJR西日本、JR四国、JR九州エリアの特急列車が利用できる「e5489コーポレートサービス」でJR手配がチケットレスで便利です。
国内航空会社はANA・JALの他にスターフライヤー、スカイマーク、AIR DOなど選択肢が多くあります。
宿泊予約はじゃらんコーポレートサービスとベストリザーブ・宿ぷらざ、レンタカー、海外出張手配もオンライン手配ツールで航空やホテルの予約が可能です。
日本旅行の赤い風船商品などオンラインで取り扱っていない商品は専任オペレーターが電話で対応可能です。
また経費精算システム「Concur Expense」にデータ連携することもでき経理業務にも貢献します。
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日本旅行の出張なびを解説!海外・国内どんな出張に強い?
BORDER(ボーダー)

BORDERは株式会社ボーダーが提供する出張手配サービスです。
出張に関するさまざまな手配が可能で、独自のチャットシステムで日程や希望条件などをオペレーターに伝えると提案がもらえその中から手配を依頼するため、自身で調べる手間を削減できます。
また、管理システムによって全社員の渡航データが一元的に管理され、一目で出張の状況が分かります。
グループチャットにも対応しており、出張者・管理者ともに手配や周辺業務にかかる時間を大幅に削減できます。
エルクトラベルの出張手配プラス

エルクトラベルで出張手配を行うと、管理システムとなる出張手配プラスの利用が可能です。
出張手配プラスであればクラウド環境の利用もできますので、いつどこにいても簡単に出張手配ができます。
例を挙げると、オンラインでの手続きでは新幹線をはじめとしたJR線の手配がたった2分で完了するのです。
出張手配プラスは出張申請から海外Wi-Fiの手配、会議室の予約といった業務が任せられることから、企業にとって強い味方になるでしょう。
出張費の請求は一括で行われますので、社員による立替精算なども必要ありません。
出張手配プラスの詳細をみる
どこがおすすめ?出張手配サービスを比較
管理システム付の出張手配サービスを使うと、社員の行動管理や意識改革ができるだけでなく、出張費の一括請求が可能になり業務効率がアップします。
ただ、管理システムにはそれぞれ異なった特徴がありますので、JTBとHISの大手2社とエルクトラベルを比較してみましょう。
効率の良さは?
出張手配を利用するときに重要なのはスピーディーな手配が可能かどうかです。
予約の時点ではどの会社もスピード感がありますが、手配したチケットなどをオフィスに取りに行かなければならない場合には、時間がかかりすぎることがあるでしょう。
新幹線をはじめとしたJRの切符を予約した際、JTBは前々日までの申込であれば有料で郵送発送が可能です。
HISはJRの切符予約に対応していませんので、駅に買いに行く手間がかかってしまいます。
その点エルクトラベルは、前日15時までの申し込みで無料※1で翌日中のお届けが可能です。また、都内の一部地域では当日10時までの申し込みで夕方までにデリバリーも可能ですので、急な出張でも早くチケットを手に入れられます。
予約したチケットのデリバリー | |
---|---|
JTB | 前々日までの予約で有料にて郵送可 |
HIS | JRの取扱いなし |
エルクトラベル | 前日15時までの予約で無料※1で翌日中のお届け 一部地域は当日10時までの予約で当日無料※1デリバリー |
※1 諸条件あり
経費削減が可能?
旅行代理店最大手のJTBは自社商品を優先して提供するため、ホテルなどを安く予約できるでしょう。
一方、エルクトラベルでは楽天トラベルと提携していますので、たくさんのホテルから安くて出張に最適な一軒が選べるのが魅力です。
また、国内パッケージ商品を選びたい場合、HISでは取り扱いがありませんが、JTBには自社製品が多く、パッケージでの出張も可能になるでしょう。
エルクトラベルはJTBを含んだ複数社のパッケージ商品が提供されていますので、選択肢が多いのが魅力です。
また、エルクトラベルであれば、これまでのデータから経費削減につながる出張手配の方法も提案してもらえるでしょう。
国内ホテル | 国内パッケージ | |
---|---|---|
JTB | 自社商品を優先販売 | 自社商品を優先販売 |
HIS | じゃらんコーポレートサービスと連携 | 取扱いなし |
エルクトラベル | 楽天トラベルRacco・ じゃらんコーポレートサービスと提携 |
JTBを含む複数社の商品から選択可能 |
海外出張での便利度は?
海外への出張が多い企業では、海外に特化したサービスが機能があると便利でしょう。
その点、海外旅行を得意としているHISは海外ホテルの自社商品が多く、航空券も安く利用できます。
JTBも海外ホテルの自社製品が豊富で、海外にはツアーデスクも用意されていますので安心感が得られます。
ただし、JTBもHISも海外航空券の発券手数料には料金連動型を採用していますので経費がかかりすぎてしまう点が問題です。
その点、エルクトラベルでは発券手数料が定額ですので料金をおさえた出張手配ができます。
海外ホテルはエクスペディアと連携し、海外WiFiやレンタカーの手配も同時に完了するため、非常に便利なのがメリットです。
海外ホテル | 発券手数料 | 便利な機能 | |
---|---|---|---|
JTB | 自社商品を優先販売 | 料金連動型 | 主要国にツアーデスクが豊富 |
HIS | 自社商品を優先販売 | 料金連動型 | 海外のネットワークを網羅 |
エルクトラベル | エクスペディアと提携 | 一律 | 海外Wi-Fiやレンタカーの手配も可能 |
管理システム付の出張手配ならエルクトラベル
出張手配に管理システムを導入すると、出張に関するデータが申請業務などに連動されるようになり、業務効率の向上につながります。
また、会社への一括請求機能が付随する管理システムであれば、面倒な精算業務の削減も可能になるでしょう。
管理システムを導入することで企業はさまざまなメリットが期待できるのです。
なかでも、エルクトラベルの出張手配管理システムであれば大手旅行代理店よりも安くて快適な出張手配ができます。
管理システムを兼ね備えた出張手配を希望しているのであればエルクトラベルがオススメです。
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