バッグに収納するとシワに？出張時に知っておきたいスーツの持ち運び方法

2021/02/27

ビジネスの一環として行われる出張では、スーツの着用が求められることが多いでしょう。しかし、スーツを持ち運ぶとどうしてもシワになりやすいのが問題です。だからといって、スーツを着ての移動は窮屈だと感じる人もいるでしょう。

そこで、この記事では出張時に覚えておきたいスーツの持ち運び方法を紹介します。

着て行く？持っていく？出張時の持ち運び方

普段通りの出社であれば、スーツを着て行く人がほとんどでしょう。そのため、出張先にもスーツで出かけるという人もみられます。しかし、出張に出かける際の服装というのは自由です。出張先で着替えられる場合には持っていく方法を選ぶ人もめずらしくありません。

それぞれの方法にはメリットがありますので、まずは出張時におけるスーツの持ち運び方について説明しましょう。

着て行く際のメリット・デメリット

出張時にスーツを着て行くメリットには、効率が良いことが挙げられます。出張先についてすぐにビジネスミーティングなどがある場合、そのまま現地に向かえて便利でしょう。

また、出発のときから取引先などと一緒に行動するケースでは、スーツを着ておくのがマナーです。このような出張では、ホテルの部屋にいるとき以外はスーツで過ごしますので、ほかの服装を用意する必要がありません。そういった理由から、スーツを着て行くと荷物が少なくなるのもメリットです。

しかし、移動時に汚れやすいのがデメリットだといえるでしょう。スーツはドライクリーニングが必要な素材が多いため、すぐに洗濯できないのが問題です。また、夏場は汗をかきやすいことから、出張時にスーツをきていると汗やニオイが心配という声も聞かれます。

持って行く際のメリット・デメリット

出張先で着替えられるのであれば、持っていくという方法も可能です。移動時にはラフな服装で過ごせますので、リラックスができるでしょう。また、コンビニなどへ行くときでも、私服があれば非常に便利だといえます。さらに、移動中にスーツが汚れるなどの心配もないでしょう。

しかしながら、スーツをバッグに収納する際にはシワが付きやすい点が問題です。パッカブルのスーツを選ぶとシワがつきにくいとはいえるものの、気にいったデザインが見つからないこともあります。また、一泊などといった短期の出張ではなく、海外出張など出張が長期に及ぶ場合には複数のスーツが必要です。その結果、荷物が増えすぎてしまうこともあるでしょう。

スーツの持ち運びで起こりがちな問題

スーツを持ち運ぶ際にさまざまな問題が生じるでしょう。ここからは、スーツの持ち運び時に考えられる問題点を紹介します。

バッグに収まらない

ビジネスマンの戦闘服として知られるスーツは、着ている人の能力を最大限に引き出せるよう、しっかりとした作りをしているのが特徴です。コンパクトに折りたたむことを前提に作られていない商品がほとんどですので、ボストンバッグなどの小型の旅行カバンには収まらないことが多いでしょう。また、小さなバッグに無理やり収納してしまうと、スーツがシワになってしまうこともあります。とはいえ、大き目のバッグやキャリーケースを使用すると、満員電車などで困るといった声もあるのです。

ネクタイなどの小物類の収納に困る

出張で必要となるスーツは、ジャケットとパンツだけではありません。ワイシャツやネクタイ、ベルトなどの小物類も必要です。これらすべてを整理してバッグに収納するのは非常に難しく、キャリーケース内でバラバラになってしまうこともあるでしょう。ネクタイやワイシャツもシワになりやすいため、正しい収納方法で出張先へと持っていく必要があります。

革靴を忘れがち

出張時の移動にカジュアルな服装を選んだ場合には、スーツに必要となる革靴を忘れてしまうことがあるでしょう。スニーカーなどはフォーマルな服装にはそぐいませんので、現地に着いてから慌てる人もみられます。スーツをバッグに詰めて持ち運ぶ際には革靴もセットです。型崩れなしないように気を付け、忘れずに持っていきましょう。

おすすめの収納方法は？

シワがつきやすいスーツを持ち運ぶ際には、収納方法がポイントです。シワだらけのスーツではビジネスマンとしての信頼も得られませんので、収納方法をしっかりと覚えておくのが良いでしょう。

ここからは、スーツの収納方法を紹介します。

たたみ方を工夫する

パッカブルジャケットやニットジャケットであればシワがつきにくいといえますが、ビジネスのシーンで活用するスーツはシワがつきやすく型崩れしやすいものが多いでしょう。そのため、出張用のバッグに入れる際にはたたみ方の工夫が必要です。

スーツはかさばるからといった理由で細かくたたむ人もみられますが、折り目が多いとシワが付きやすくなります。ジャケットは、ボタンを留めた状態で裏返し、左右を肩幅の真ん中まで折りましょう。この折り目と平行になるように袖を付け根部分から折ります。その上に折ったパンツを載せ、ジャケットの裾を持ち上げてパンツ包み込むように2つ折りにすると完成です。たたんだスーツはできるだけ平らに収納するのもおすすめします。

パッキング方法にもひと工夫を

スーツを持っていく際にはネクタイやベルトなどの小物も収納しなければなりません。また、ワイシャツや下着も必要です。これらの細々したものは、小分けしてパッキングしておくのをおすすめします。小分けのままホテルのクローゼットや引き出しに入れると、出張先で、どこになにがあるのか分かりやすくなるでしょう。

下着やタオルなど、シワがついても気にならないようなものは、丸めてたたみます。丸めることでコンパクトになり、収納力が格段にアップするでしょう。丸めた衣類をバッグに隙間なくパッキングすると、より多くの荷物が入れられます。

小分けした小物類も、四角いものや縦長のケースを選んでおきましょう。そうすることで、隙間なく荷物が詰められ、スペースの有効活用が可能です。

キャリーケースを選ぶ

スーツにシワをつけずに持ち運びたいという人はキャリーケースを選ぶのも1つの方法です。キャリーケースであれば荷室が広く、スーツを平らに収納できます。また、ボストンバッグなどのようにコンパクトに折りたたむ必要もないことから、スーツにシワがつきにくいでしょう。荷物がキャリーケース1つにまとめられますので、スムーズな移動が可能です。

ただし、キャリーケース内の荷物の量が多い場合にはスーツにシワがつくこともあります。加えて、移動中に荷物が出しにくい点も問題です。

ガーメントバッグの利用

出張先にスーツを持っていく際には、ガーメントバッグを使うのも良いでしょう。

ガーメントバッグは衣類の収納に特化したバッグであり、スーツだけでなく着物やドレスが収納できるタイプもみられます。女性からの支持も高くビジネスウーマンへのプレゼントにもぴったりでしょう。

さまざまな種類のガーメントバッグが販売されていますので、出張が多い人はチェックしてみるのをおすすめします。

ガーメントバッグの選び方は？

男性からだけでなく女性からも人気のガーメントバッグは、ビジネスマンのマルトアイテムとしても知られています。ただし、たくさんの種類がありますので、どれを選んでよいか分からない人も多いでしょう。

そこで、ガーメントバッグの選び方をタイプ別に紹介します。

ボストンバッグタイプ

ビジネスマンの出張時に見かけることの多いボストンバッグとガーメントバッグが1つになったのがこちらのタイプ。

丸いバッグへスーツを収納するとシワが付きやすいと感じてしまいますが、このタイプはスーツをくるくると巻いて収納するのが特徴です。折りたたんで収納することがありませんので、シワがつきにくいのが魅力でしょう。

また、容量が非常に大きく、収納力も高いため、たくさんの荷物が一度に持ち運べます。かさばりがちな革靴を入れても余裕があることから、荷物の多い女性の出張にもぴったりでしょう。短期の出張であれば、これ1つで十分だといえます。

長期の出張ではキャリーケースとの併用が良いでしょう。ただし、ボストンバッグタイプのガーメントバッグは大きいため、小さ目のキャリーケースを選ぶとアンバランスなサイズ感になりやすく注意が必要です。

トートバッグタイプ

スーツを収納するガーメントバッグと聞いて、ほとんどの人がイメージするのがトートバッグタイプでしょう。ビジネスシーンでよく見かけるガーメントバッグであり、スーツが2つ折りで収納できることからシワがつきにくいのが特徴です。

手提げタイプが一般的ですが、ショルダーベルトが付いているものでれば、肩から下げることもできるでしょう。ボストンバッグタイプのような容量は期待できませんが、スーツやワイシャツだけでなくビジネスで必要となるネクタイやベルト、財布などの小物も収納できます。そのため、短期の出張であれば、トートバッグタイプがあれば十分です。

女性の出張や長期の出張の場合にはキャリーケースが必要ですが、トートバッグタイプを選ぶと荷物を軽量かつコンパクトにまとめられるのが魅力でしょう。しかしながら、革靴は入りませんので履いていくかキャリーケースの利用が求められます。