出張先のケガと業務災害の関係性について

出張先への移動中の怪我には労災になるのでしょうか。労災判定のポイントも気になるでしょう。そこで、出張先での怪我における労災について解説します。
どこからが労災になる?
会社への通勤中や業務中の事故または怪我では労災保険が適用されます。
労災保険とは、労働者とその家族の生活守るための保険であり、怪我の治療費や治療中の給与などを補償する制度です。
怪我だけでなく、業務が原因となる疾患や傷害、死亡のときにも給付されることが多いでしょう。労災として認められるかの線引きとなるものに業務遂行性と業務起因性の有無が挙げられます。
事務所への通勤途中のケガは業務災害にならない
職場での休憩中や会社の施設などで怪我をした場合、業務に関係して起こったと判断されますので業務災害になるでしょう。
ところが、自家用車での通勤途中に事故が起き、全治数カ月の怪我を負った場合、業務災害とは判断されません。この場合には通勤災害となり、労働保険法に基づいた保険が給付されるのです。
出張先での怪我には業務遂行性がある
出張では出張先に出向いてから帰着するまでを業務として考えています。よって、出張先への移動時間に怪我をした場合でも、業務に関係して起こった怪我となるでしょう。よって、労災として認められます。
出張時の移動時間の怪我も業務災害
出張先まで社員が自ら車の運転をして事故に遭い、怪我をした場合には労災になります。
出張先までの移動も通勤時と同じと考えられがちですが、出張は会社の命令によって行われている業務です。
出張先へと赴いて用務を果たし出張先から戻るまでが業務となりますので、出張先までの移動も業務の1つであるとされ、業務災害として扱われます。
出張先での怪我や病気は業務災害に
労災保険における出張の考え方は非常に独特だといえるでしょう。
なぜなら、出張先では特段の事情がない限り事業主の支配下にあると考えられているからです。
よって、移動中だけでなく出張先のレストランで食事をしているときも業務中となり、レストランでの食事中に食中毒に感染したというケースでも業務上の災害に見舞われたと判断されるでしょう。
労災にならない事例
出張ではレストランが自宅のキッチンの代わりとなり、宿泊施設が寝室の役割を担うため、そこでおきた怪我や疾病にも労災保険が適用されます。
ところが、出張先での怪我のすべてが労災に適用されるわけではありません。長期出張の場合には出張時に祝日や休日が挟まることがあります。
このとき、プライベートで観光などを楽しんだ時の怪我などには労災が適用されないでしょう。例えば、出張先で休日に海水浴や釣りを楽しんだときの怪我や事故が挙げられます。
宿泊先の部屋に風呂があるにもかかわらず、温泉街を訪れたときの怪我にも労災が適用されないでしょう。怪我の原因が個人的な興味による行為であると判断されると、労災と認められません。
海外派遣でのケガ
海外出張先で事故などに遭遇して怪我をした場合には労災給付金が受け取れます。けれど、国外への出張ではなく、海外派遣の場合には労災の適用にはなりません。
あくまでも国内事業からの出張として外国に赴いて仕事をした場合のみ労災として認められるのであり、外国の事業に派遣されている場合には労災の対象にならないのです。
出張か派遣かは国外における労働者との労働関係で判断されます。したがって、外国の勤務期間が長い人でも、国内の事業者からの指揮命令によって業務を行っている場合には海外出張と考えて問題ないでしょう。
この場合には、労災保険が適用されます。外国での勤務が出張か派遣かの判断が難しい場合には、労働基準監督署か労務士などの専門家に相談するのがベターです。
出張先でのケガに健康保険を使うのはNG
出張先で怪我をして病院を受診するとき、いつものように健康保険証を使おうと考える人も多いでしょう。
出張先でも業務中に起こった怪我の場合は労災保険の給付対象になることから、健康保険が使えません。
誤って健康保険を使ってしまった場合には、全国健康保険協会が負担した医療費を返金し、労災保険へ請求する手続きを取りましょう。
医療機関のなかには労災保険へと切り替える手続きが可能なところもありますので、相談してみるのがオススメです。
医療機関を受診するときには、出張先での怪我であることや、怪我をした原因など詳しく伝えることで労災保険扱いで診察が受けられます。
海外出張中は?
海外出張中に事故に遭遇をしてケガをしても、労災保険が適用になるケースがあるでしょう。
けれど、国外での怪我は労災保険を使用して診察を受けることができません。
外国では一旦自己負担で全額を支払い、帰国後に保険給付の申請を行います。一度は自己負担になるためかなりの金額がかかることも予想されるでしょう。よって、海外出張中の怪我には十分な注意が必要です。
エルクトラベルの出張手配で労災問題を解決
出張先で事故に遭いケガをしたときには、労災保険が適用になるかが重要なポイントです。けれど、労災として認められるかの判断が難しいことがあるでしょう。
例を挙げると、社員が会社から滞在するよう求められたホテルに宿泊していない場合のケガなどがあります。
このような問題を防ぐためにも社員の出張管理は非常に重要です。そこで、エルクトラベルでの出張管理をオススメします。
エルクトラベルであれば簡単に出張管理ができるようになり、不正なども防げるようになるのです。
出張管理を簡単に
エルクトラベルで出張手配を行うと、社員がどのホテルに宿泊しているのかが簡単にわかるようになります。
出張先のケガがどの場所で起こったことなのかが確認しやすくなり、労災保険が適用されるかの判断がしやすいでしょう。
また、出張時にどのようなホテルを予約したのかも簡単に調べられますので、出張経費の削減にも大きく貢献します。
JRの手配も一元化で簡単に
エルクトラベルのWebシステムである出張手配プラスを利用するとJRとオンライン提携が可能です。
新幹線をはじめとしたJRの予約や変更、キャンセルもオンライン上でできますので、非常に手軽でしょう。
さらに、キャンセル料も安いことから、急な予定変更でも経費がかかりすぎることがありません。
レンタカーの予約も可能
出張先への移動に便利なレンタカーの予約も、エルクトラベルなら簡単です。
軽自動車から1300ccのコンパクトカー、ワゴンタイプ、大人数で利用できるマイクロバスなどまで手配できますので、出張先へと向かう人数に合わせて予約ができます。
保険料も含まれていますので、万が一の事故でも安心感が得られるでしょう。それでいて、通常価格の平均4割引きという値段で借りられることから、経費削減に大きく貢献します。
出張手配の手間を大幅に削減
出張費を削減するため、たくさんのサイトを比較して出張手配をすることがあるでしょう。
けれど通常業務を抱えて出張手配をするのは至難の業です。
出張手配に時間がかかることで業務効率が低下してしまう可能性もあるでしょう。
その点、エルクトラベルで出張手配をすると簡単に出張先にぴったりのホテルが見つかります。
従業員は業務時間内に通常業務をこなしながら出張手配ができますので、効率良く作業ができるでしょう。
空いた時間に出張先での資料の作成も可能になることから、業務効率が大幅に上昇するのです。
経費削減に貢献
出張手配サービスを導入すると交通費やホテル代が安くなります。けれど、サービスを利用するとお金がかかりすぎると考える会社もあるでしょう。
エルクトラベルは月額の利用料がかかりません。導入に関連した費用も無料ですので、お金をかけることなく出張手配サービスの利用が可能になるでしょう。
出張回数の少ない会社にもおすすめのサービスで、出張手配にかかる費用が削減できると会社の経営状態も上向きになります。
出張先での怪我には落ち着いて行動を
出張先ではいつもとは状況や勝手が違うことから怪我をすることがあるでしょう。出張先での怪我は業務災害となり、労災保険が適用されるケースが多いものです。
よって、病院にかかる際には労災保険を使う旨を説明する必要があります。出張先での怪我で焦らないためにも、出張前にはしっかりと準備をしておくのが良いでしょう。
出張手配には時間がかかりがちですが、エルクトラベルであればスピーディーで安く手配が完了します。そのうえ、出張管理もできるようになりますので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人

エルクトラベル編集部
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出張手配専門旅行会社の株式会社エルク(エルクトラベル)のメディア編集部。
これまで2,300社以上の出張関連業務の効率化を支援してきた実績を活かし、出張者はもとより出張に関わる経理や総務などのバックオフィス部門にも役立つビジネス情報を発信しています。